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【取材紀行】東北編/2025

2025/06/21

Tohoku

その朴訥な風貌からは想像も出来ないキャリアを持っているのが船木副理事長(25 年度AKC 筆頭副理事長)だ。ざっとWikipedia で数えただけでも、初代日本ムエタイ連盟ウェルター級、第14 代全日本キックボクシング連盟ウェルター級、第16 代全日本キックボクシング連盟ウェルター級、第2 代新格闘術世界ライト級といった複数の団体でチャンピオンとなっている。また、その名を聞けば業界内では知らない人はいないというほどの選手(敬称略)、向山鉄也(現NJKF キングジム会長)、新田明臣(バンゲリングベイ会長)や、キックの神様と言われる藤原敏男、その他多くの強豪選手との対戦経験もある。

その時期名乗っていたリングネーム”ヤンガー舟木”の名を聞けば、涙ちょちょギレれてしまうオールドファンは多いはずだ。ちなみにこの舟って字、実名は船木なのに何故かというと、当時格闘技雑誌の編集長をされていた方のお名前(舟木)に因んでらしい。

もちろんその現役時代は良いことばかりだったわけではない。キックボクシング冬の時代と言われた時期に選手として多くの時間を過ごさねばならなかった。頑張って、歯を食いしばって練習をする。輪をかけて痛い思いをして試合をする。多くはない、出場選手が集めた身内だけのまばらな声援に、どんなに良い試合をしてもスポーツ新聞にすら載らない当時の広報。ファイトマネーだって雀の涙ほどなのだ。報われることの殆どないこの時代は最悪に近かったと思う。

だからこそなのだろう、キックボクシングをメジャースポーツに、という意識は人一倍強い船木副理事長。ピーター・アーツ氏が主宰(その後辞職)したアマチュア団体(旧ピーター・アーツスピリット、現在の一般社団法人アマチュアキックボクシング協議会)に、いち早く賛同し運営も含めて主となり活動してきたことはその意識の表れなのである。

現在、宮城県の仙台を中心に指導をする船木副理事長。多くの若手選手に交じって共に汗を流す。選手たちはその技術や精神を直に吸収する事が出来るのだ。そして船木副理事長の持つ豊富なコネクションにて、多くの試合機会を得る。有望な若手選手を多く輩出する東北の雄、鷹虎ジム。秋田に生まれ仙台で選手として過ごした東北地区から世界に通用するような選手を育成するのが当面の夢と言う。船木副理事長の心の中では、いつか必ず実現させる目標なのだ。

ちなみに。YouTube などをよく観る若い世代には知っている人も多い「ヘラヘラ三銃士」。そのメンバーでもあるさおりんは、ご実子でもある。是非、応援して欲しい。

さらに。船木副理事長はめちゃめちゃ凝り性である。現在はウイスキーに嵌っておられるようで、その蘊蓄は専門家をも凌駕する。一度お聞きすることを(是非!)お勧めする。

その上、船木理事長は相当の愛妻家である。特に格闘技を生業にしているような人の奥様のご苦労と言うのは想像に難くない。その艱難辛苦を乗り越えて現在の仲の良さがあるということもまた、船木副理事長の優しさや哲学に起因することなのだ。

もちろん今が一番大切なのである。しかしその次は未来、言い換えれば将来。明るく楽しく、そして誠実に過ごすことが、先の人生を充実させるものなのだ。船木副理事長の生き方に、あえてウイスキーで乾杯しよう。

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一般社団法人アマチュアキックボクシング協議会
筆頭副理事長・鷹虎ジム仙台代表

船木鷹虎1961 年7 月生まれ
秋田県出身

鷹虎ジム仙台
https://www.ekiten.jp/shop_75085588/

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