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【取材紀行】沖縄編 Part2/2025

2025/08/03

Okinawa

 沖縄は物凄くキックボクシングが盛んである。恐らくだが、人口に対するキックボクシングジムの比率は日本でもかなり上位の方だと思う。必然的にたくさんいる選手たちは互いに鎬を削る事になる。プロとしてもアマチュアとしてもイベントの行われる事の多い首都圏を含めた大都市へ呼ばれる、もしくは自発的に行くために。沖縄の持つ地理的な困難さを、プロとして魅力のあるテクニックやファイティングスピリット、根本的な強くなりたい有名になりたいという渇望が、その距離を埋めるのだと思う。


 沖縄の選手がそんな気持ちで闘っているんだな、と思う様な試合があった。2018年、秋も深まる10月の後楽園ホール。某ビッグイベントのフライ級を決めるトーナメントの準決勝だった。僕はジャッジを勤めていたと思う。相手は業界の期待を一身に背負うような選手だったと記憶している。沖縄から彗星のように出てきたその選手は、フライ級離れした強いパンチで試合を優位に進めるも、逆転の肘打ちでドクターストップ。当時、子どものような顔(今でもあまり変わらないが(笑))をした彼が唇をかみしめて悔しそうな顔をしているのを思い出す。それが仲山選手、今は会長だ。

 仲山選手は空手やキックのアマチュア試合で収めた、100戦を超えるような華々しい戦績を引っさげてプロデビューする。軽量級離れした強打で数々の難敵を撃破し、上記ビックイベントのリングに上がるとその知名度は全国区へ駆け上がる。当時、世界を見渡してもレベルの高かった国内のフライ級戦線で数々の名勝負を繰り広げた。2019年には某老舗団体で次世代のエースと呼ばれた無敗の選手を1RKOで撃破しWBCムエタイ日本統一王座を獲得するなど、国内団体の王者を次々と撃破し、当時弱冠21歳の若さから今後の飛躍が期待された。

 しかし、数々の激闘の中で受けた眼下底骨折や頬骨の粉砕骨折は彼を蝕む。まるで水の中にいるようだった、と言うその目は闘いの継続を許さない程だった。

■仲山 大雅

 若いからこそ、次の目標に充分な余力を持って当たれるように。周りから見ると突然の、自身では納得の引退発表となる。現在、沖縄では老舗と言われるキックボクシングイベント「琉球かきだみし」のプロモーターを務める。他団体との共存を考えながら、自身のように沖縄から日本や世界のタイトルを狙えるような選手の育成を目指して。

 また夏には自身のジムを宜野湾市にオープンさせる予定だ(下記のインスタグラム参照/タイガーキック沖縄)。沖縄から世界へ、を合言葉に新しい選手に沖縄の遺伝子を引き継いで行くために。

https://youtube.com/shorts/gWVc7uXGMJo?si=I4vPDTN2bkSRn5jx

伝統あるプロモーションと沖縄キックの魂を伝承するジムを兼務する、若き会長の手腕に期待しようではないか。

https://www.instagram.com/tigerkick_okinawa/

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タイガーキック沖縄

★宜野湾市新城1-13-3にこの夏オープン!!

沖縄県キックボクシング連盟加盟ジム

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仲山 大雅

Nakayama Taiga

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